エマージェンシー・ファースト・レスポンス(EFR)
救急法を習っていても、いざ緊急事態の現場で「自信が無い」「間違ったらいけない」「悪化させてしまうかもしれない」
などと考え、手当てを躊躇してしまうケースがあります。
エマージェンシー・ファースト・レスポンス(EFR)では、習った事がためらわず実行できる事に目的を置いています。
また職場や学校など、実際の現場に合わせたトレーニングを受ける事ができます。
コースが終わると頭で考えなくても、自然に体が動き事に驚かれるでしょう。
エマージェンシー・ファースト・レスポンス・プログラムは、インストラクターが教える基本的なスキルの練習に加え、
実際の現場を想定したシナリオを演習した「応用」まで、講習に含めています。
応用課題をこなすことによって、習ったことがより強固なものになっていきます。
イザというときに可能な限りの対応ができるようにしておき、実際にベストを尽くせる能力を身につけることができます。
インストラクターは、まず参加者の様子、動きをしっかりと見届けます。
参加者が自ら動くことを、とても大事にしています。
疑問が浮かんだら、その都度インストラクターに質問ができ、すぐに明確な回答を受けられるので、わからないまま講習が進むということはありません。
エマージェンシー・ファースト・レスポンス(EFR)コースの概要
エマージェンシー・ファースト・レスポンス・プログラムは、蘇生法の分野で著名な国際的医師グループの検証を得て、 2002年にエマージェンシー ファースト レスポンス Corp.から発表されました。
国際的に認識された医療的ガイドラインである、「AHA心肺蘇生と救急心血管治療の為の国際ガイドライン2000」に基づいています。
また、これを基盤に国際蘇生法連絡委員会(ILCOR=International Liaison Committee on Resuscitation)の 基礎生命維持(BLS=Basic Life Support)部会のワーキンググループで作成された手順を採用しています。
※国際蘇生法連絡委員会(ILCOR)とは?
オーストラリア、カナダ、ヨーロッパ、南米ニュージーランド、南アフリカ、アメリカ合衆国の主な蘇生法関連の組織を代表する国際基準グループです。
エマージェンシー・ファースト・レスポンス・プログラムは2002年に導入され、現在世界各地で実施されています。
現在のエマージェンシー・ファースト・レスポンス・インストラクター メンバー数は世界で2万5千人。年間4万以上の方がコースに参加し、修了しています。
2006年1月現在日本では3,300名のインストラクターが登録され、年間7,000名の方々がコースに参加・修了しています。
2005年末の累計では、約19,000名の方が講習を受け、修了しています。
一次ケア(CPR=心肺蘇生法)
このコースでは以下を学びます。
- 現場の評価
- 感染防止のバリアの使用
- 一次評価
- レスキュー呼吸(人工呼吸)
- 成人に対し1人で行うCPR
- 気道閉塞で意識のある人への対応
- ひどい出血への対応
- ショックへの対応
- 脊椎の傷害への対応
- AED(自動体外式除細動器)の取り扱い
- 酸素の取り扱い
二次ケア(ファーストエイド)
このコースでは以下を学びます。
- ケガの評価と対応
- 病気の評価と対応
- 包帯の使用方法
- 骨折や脱臼した場合の副木の使用方法
「子供のためのケア」コース
エマージェンシー・ファースト・レスポンスは、最新の医学的基盤に沿って「子供のためのケア」という新しいコースも開発しました。
「子供のためのケア」コースは、子供(1歳未満の乳児と8歳までの小児)に対するケアを学ぶ内容です。
大人とは違った、子供特有の対処方法を身に付けます。
日本の小児救急医療体制は、まだ十分とはいえません。子供と接するチャンスの多い方や子を持つ両親にとっては、とても価値あるコースです。
子供は単に大人を小さくしただけではありません。子供は常に発達、成長しています。
多くの組織は未発達で機能的にも未熟なため、病気や環境の変化に弱いのです。このため大人では軽症であっても、子供は簡単に重症へと変化します。
また多くの子供は大人と違って、自分の症状について言葉で表現できず、症状が多様であるため、細心の注意が必要です。
生活の中では、子供に対しての細心の注意が必要です。子供をケガから守る方法も学びます。
一次ケア(CPR=心肺蘇生法)
エマージェンシー・ファースト・レスポンス
「子供のためのケア」コースでは、以下のことをインストラクターから学びます。
- 現場の評価とバリアの使用
- 一次評価
- 気道閉塞で意識のある小児
- 気道閉塞で意識のある乳児
- 小児へのレスキュー呼吸
- 乳児へのレスキュー呼吸
- 小児に対して一人で行うCPR
- 小児に対するAED使用
- 乳児に対して一人で行うCPR
- ひどい出血の管理
- ショックの管理
- 脊髄の傷害の管理
- ケガの評価
- 包帯の使用方法
- 病気の評価
- 緊急時のシナリオ練習
各コース料金
一次ケア(CPR=心肺蘇生法) 二次ケア(ファーストエイド) コース |
¥33,000(税込み)参加者マニュアル・ファーストエイドパック・レスキューダイバーDVD・申請代を含みます。講習時間 約8時間 |
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「子供のためのケア」コース | ¥27,500(税込み)参加者マニュアル・ファーストエイドパック・申請代含みます。講習時間 約7時間 |
セットコース ※上記2つのコースが一緒に なったコースです。 |
¥49,500(税込み)参加者マニュアル・ファーストエイドパック・レスキューダイバーDVD・申請代2つを含みます。講習時間 約8時間を二日間 |
教材紹介
EFR一次ケア・二次ケア
参加者マニュアル
EFR一次ケア・二次ケアDVD
EFR「子供のためのケア」DVD
DVDならではの機能で見たいセクションをすぐに見ることができます。
ファーストエイドパック
包帯や三角巾 携帯用バリアーキットも含まれます。
EFR「子供のためのケア」
参加者マニュアル
「子供のためのケア」コース用のマニュアルです。
PADI 携帯用バリアーキット
携帯用のグローブ(手袋)と人工呼吸用のシールドのセットです。携帯用のケース入り。
レスキュー・ダイバー・DVD